羽二重もち子の日記

田舎で社内ニート→海外(アジア)で社畜→今は日本で二児の母してる羽二重もち子さんのブログ。

中国奥地 桂林(興坪) 女一人旅

ニーハオ、もち子です。

 

先週5月末、水墨画で有名な中国の桂林まで3泊4日一人旅行ってきました。

 

目当ては山水画のような風景と中華料理、そして興坪(シンピン)の古鎮(古い街)!

 

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桂林には前回友人と行っているものの、色々あって一番見たかった景色が見れなかったのでリベンジ。

 

まあ当然2回目に付いてきてくれるはずもなく、女一人で再チャレンジすることになりましたとさ。今後桂林へ行く人への道しるべになりますように。

 

  • 中国旅行の事前準備

SIMカードの入手

なくても何とかなりますが、あった方が確実に快適なのがインターネット環境。

特に今回のような都心部から外れたところに行くと、カフェや宿のWifiも弱くなかなか調べ物ができないことが多々あり。

さらに中国はGoogleやLine、Facebookなどが規制により使えないので地味に不便。※香港や台湾では使えるようです。

普通のwifiルーターだとこの規制に引っかかってしまうのですが、タイのAISというキャリアのシムカードは何と全て使用可能!値段も8日間で399バーツ(1500円くらい)と安いので、中国旅行に行くときは常に買ってます。私はバンコクで買いましたが、日本からだとAmazonで購入可能。

 

アジア 14ヶ国利用可能 プリペイドSIMカード 3GB 8日間 4G/3G 韓国 台湾 香港 シンガポール マカオ マレーシア フィリピン インド カンボジア ラオス ミャンマー オーストラリア ネパール 日本 SIM2Fly

 

百度地図

上記SIMカードを購入しても、Googleマップは他の国より格段に情報量や精度が落ちます。

それを補うのが中国アプリの百度地図!

漢字は日本とほぼ同じなので、場所とルートを調べるぐらいなら何となくで使えます。

中国でダウンロードしようとするとかなり時間が掛かるので、ネット環境の整っている日本で事前に入れておくことをお勧めします。

その他、下記サイトのアプリは入れておいても良かったかなと。

http://worldke-tai.com/archives/42#i-6

 

特に翻訳アプリは重宝!想像以上に英語が通じないうえ、中国語でまくし立てられるので困ったときはこれで解決。

ちなみに意外と筆談の方が通じます。ビバ漢字。

 

  • 広州から桂林地域(今回は陽朔)までの行き方-新幹線

今回はバンコクから広州まで飛行機で。往復2.5万円くらいかな?安い。

桂林空港まででも良かったんですが、結局乗り継ぎ含めた時間で考えると新幹線で広州から桂林まで行っても値段変わらず、時間の融通も利くので新幹線をチョイス。広州から陽朔まで片道4000円(一等車)ぐらいでした。

 

何しろ人口の多い国なので、新幹線は事前に1〜2週間前に予約した方がベター。前回は当日に取ろうとして全く空席がなく、かなり強行スケジュールになった思い出が。

予約の仕方は「陽朔 広州 新幹線」と出発駅と終着駅を検索すれば、Trip.com先生で日本語で予約可能です。

後は予約番号を控えておけば無問題。

※ややこしいですが、広州駅と広州南駅があります。広州駅の方が空港から近かったので前回は広州駅発便を予約しましたが、この駅は建物が古く治安も悪く本数も少ないので、広州南駅の方が何かと安全。 

※二等車はかなりゴミゴミしていて騒々しく、差額も1000円ぐらいなのでどうせなら一等車がいいと思います。充電コンセントもあるし、綺麗だし、客層もまだ上品な方。

 

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 ちなみにすっごい速いよ!!(そりゃ事故るわ)

 

  • 広州白雲国際空港から広州南駅までの行き方

地下鉄、バス、タクシーと三通りありますが、今回は時間と予算の関係で地下鉄で。

複数人いるならタクシーがラクです、地下鉄は固くて滑りやすいプラスチックの椅子で、これに1時間半乗るのはキツかった。

バスは始発が7:00と若干遅めなので、時間が合わなかったんですよね…。バスも安いし楽かも。

 

そういうわけで夜中0:30発、早朝4:00着という地獄のようなフライトで地下鉄の始発6:00台まで空港のベンチで就寝。学生か。

ちなみに地下鉄の切符(トークンという丸いコイン形式)購入時も新幹線の乗車口(無駄に荷物検査)も割と混むため、時間に余裕を持った方がベター。何分人口が多い国なので(2回目)

ちなみに地下鉄ユーザーは窓口や並び口でも割り込み頻度高いです。よっぽど鬼気迫ってる相手じゃなければ、やれやれ顔で手を軽く振って後ろに回れってジェスチャーすれば意外と後方に回ってくれます。じゃあ最初から回れよ。

 

予約した番号だけでは乗れないので、切符を窓口で手配してもらう必要があります。

自動チェックイン機械もありますが、中国のIDカードを持ってないと使えないので、外国人は基本的に人のいる窓口へ。広州駅は綺麗ですが無駄に広く無駄に歩き無駄に並ぶので、時間に余裕を持って(以下略)

※窓口では人数分のパスポートと予約番号を渡す必要あり。予約チケットの印刷は不要ですが、あった方が安心かも。

※ちなみに古いはずの広州南駅の方がなぜか外国人でも自動チェックイン使えました。パスポートを機械にかざせば認証可能。

 

中国の新幹線は飛行機搭乗と同様、改札に入るまでに荷物検査があります。私みたいにお腹が空いたからと行って改札前のKFCに飛びつくとその後の荷物検査マシンでなぎ倒されます べっちゃべちゃ。

甘くてあったかい牛乳美味でした、中国のKFCは美味しい。改札内に入った方がご飯のお店も多く、広くて綺麗です。

※ちなみに、駅構内の所構わず痰を吐き散らかすので、綺麗に見えても荷物はあまり地面に置かない方がベターです。マナーの良い人はゴミ箱の中に吐くよ!てか人前で吐くなよ!

 

結局空港を早朝6:00過ぎに出て、広州南駅には7:30着、8:00には駅のホーム内へ入れました。中国の高速鉄道は早めにホームにインしていないと乗車できないので、無駄に遅い10:00発の便にしましたが…2時間…暇…。

 

15分前頃にゲートが開くので、その時間になったら該当するゲートへ向かって並びます。

 

  • 陽朔(ヤンシュアオ)駅から興坪(シンピン)までの行き方

今までの道のりから考えるとイージーモード。改札を出て左側にバスチケットセンターがあるので、そこで行き先を伝えてバスに乗るだけ。案内板もわかりやすく、不安だったら運転手に行き先を告げれば頷くか首を振るかしてくれるので、それに乗って15分ほどすればシンピンに着きます。

 

  • 興坪(シンピン)での過ごし方- 川下り

メインは川下り、これは何としても逃したくない。到着した途端に豪雨が降り、霧の中の山々に感動しつつ雨雷マークの天気予報に不安を覚える。少し晴れたので、もう晴れる機会はないかもと60元の漁村行きの便(所要時間1時間程度)を選んでみました。

まあ英語が通じないので、ひたすら60ユアンボート!アッパーワン!ファーストワン!(一番上に書いてあったので)でネゴってたら怪訝な顔の後、ああ!と手を打ってチケットくれました。難易度高いわ。

バンブーボート(実際にはプラスチックボート)と呼ばれる360度見渡せる筏が良かったんですが、60元の漁村行きは筏じゃなく船でした。ガラスが邪魔。私以外皆中国人の団体客、前も隣もおっさんできつい。座席も決まっていたようですが、特に何も言われなかったので窓側の席を確保。狭い。

中国は窓からゴミを投げる文化があるので油断してると顔の横から果物の皮とかが飛んできます。ヒィ!

でも川が汚れるものは投げない、変なところでエコな中国人。

 

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こんな景色やあんな景色も。

 

ビューポイントでは二階の外へ出られるし、屋根付きなので雨が降っても安心だし、総合的に筏じゃなくて船でも◎でした。

でもやっぱり情緒ある筏に乗りたいよなぁ。

 

  • 興坪(シンピン)での過ごし方- 老寨山(ラオザイシャン)

眺めが格別、市内にありアクセスが容易、登山時間片道30〜1時間ほど、無料で登れる、と良いことづくめの山。

 

せっかくだし登ってみよう!と思ったのも束の間、見て、この、急傾斜。すっごいきつい…。ちゅらい…全然30分で辿り着かないし…人いないし…熊出そうだし(出ない)…異様に赤くテカってるムカデいるし(出る)…道間違ってるんじゃ?と心も折れかけた矢先、上から鼻歌が。

け、軽装~!な女の子。短パンて!そのスニーカーも裏面ツルッツルでしょーよ!

ひとまず上から人が来たということは、何かしら見るものがあるということでラストスパート。

 

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なかった。

 

 

行き止まり!?ええ~

道間違えた?

確かに立ち入り禁止っぽいこと書いてあったしな〜!

 

もう足が子鹿のようにガクブル(比喩でなくマジで)、心も折れて水も尽きたので下山。

 

 

したけど、よくよく他のブログとかを読んで答え合わせすると、いや、これ、やっぱ道合ってたよな…?

 

しばらく宿(日本人ブロガー御用達のシンピンハイグレイスホテル、立地とご飯最高)で休んでから登頂アタック再チャレンジ。

ゴールが分かってるから社会より心も軽く足取りも軽い。

 

はい、先ほどの引き返し地点、普通に進んだら左手に階段ありました。

わかりにくいわ!

無駄に2往復したわ!

紛らわしい看板立てんなや!

 

とブチギレながらも、この道の成り立ちを休憩がてらネットで調べると涙…。先駆者に感謝。

 

どう見ても垂直なハシゴを登って、しばらく歩いた後の景色は絶景。

あーやっぱ中国すげーわ…

 

 

 

ちなみに岩の先も行けるんですが、もう足がパンパンだったのとチキンハートが邪魔して手前で断念。かなし!

 

登る価値ありましたが、どうせなら晴れて青空が出ている時間か夕焼けの時間が良かったかな。いろんな天気の時に来たい山。体力があと20倍あれば。

 

  • 興坪(シンピン)での過ごし方- グルメ

中国と言えば中華料理!広州と言えば広東料理!「食は広州にあり」という有名な諺もあり、正直この旅の動機は景色5割中華料理5割。まだ見ぬ中華料理に期待を膨らませましたが、重要なことを忘れていました。ここは広東ではなく広西、つまり広西料理だと言うことを…。

 

・安定の炒め系

ナス系の炒め物は普通に美味しい。あと炒飯。

ちょっと冒険して白菜とかキクラゲとか頼むと、アレ…?っていうのが出てくる。

本当はこちらのブログで是非食べたいと思った麻婆茄子を味わいたかったものの、同名の店舗が見当たらず断念…閉店かな?悲しい。

あと、ほとんどが2〜3人前と量が多いので一人で行くと確実にフードファイトになります。

ダメ元で最初に「小(シャオ)」と伝えるか、残ったら「ダーパオ」(お持ち帰り。中国では普通なので恥ずかしくないよ!)で切り抜けましょう。ちなみに「お会計」は「マイダン」。

 

・ご当地で有名な桂林米粉

うどんとそうめんの間みたいな太めの麺と、八角の香りがする甘いソーセージが特徴。早朝川沿いの景色を見た後、地元の小学生や会社員が行列を作っていたこちらの店にお邪魔。うん、美味しいけど、そんなに感激することはないかな…(と言いつつ朝食がわりに毎日通ってしまった。段々クセになる味) 一杯10元(150円くらい)。

 

結局、興坪では宿で食べた夜ご飯が一番美味しかったです。(身も蓋もない)

 

キンモクセイオスマンティー(桂花茶)

お茶は本当にどこのお店も美味しかった。コンビニのお茶も甘く味付けされてるんだけど、それがまた美味。

なんで中国なのにトルコのオスマン?またパクって…と思ったらオスマン帝国が由来ではなく、桂花(キンモクセイ)のれっきとした学名なのだそう。失礼しました。

キンモクセイの甘い香りと優しい味でとてもハオチーでした。見た目は少しグロいけど。

 


・お肌プリプリ、亀ゼリーとマンゴーのパフェ

こちらのお店でゲット。初見、タイによくあるムチムチした食感の甘いコーヒーゼリーかと思ったら違ったにっがい、何これとメニューを見たらタートルゼリーでした。タートル…?亀…?いやー嘘でしょ、英語間違えてるわ〜と思ったられっきとした健康食品の一種なのだそう。失礼しました。

香港のマダムで有名で、亀の甲羅と漢方を擦り潰して粉にしたものをゼラチンで固めたものだそう。苦いので果物やハチミツなど甘いものと食べるといいそうな。確かに甘味と食べると結構いける。何より健康的な味。そしてマンゴーがタイ並みに美味しかった。完熟です。

翌日の肌の状態もかなり良好だったので、やっぱ中国侮れない。通販で思わず日本ように買いそう。

 

・番外編: 広州グルメ

広州は何と言っても飲茶!三大名店の一つ、広州酒家が美味しすぎてもう一度これのために渡中してもいい。海老餃子と椎茸とインゲン豆の包み?と何か。サラダも美味しかった。3品で80元ほど。日本で食べるよりは安いかな?

地下鉄の公園前秋近くの店舗へ行ったんですが、大衆居酒屋かと思ったら思いっきりビジネスビル内のお洒落なレストランで困惑。思わずバックパッカースタイルからワンピースへ着替えたよね。注文スタイルが紙に書いてオーダーするという独特な形式なものの、相変わらず英語は通じない。翻訳アプリ必須!

 

  • ぼくが考えたさいきょうの桂林旅行(広州含む)

個人で2回旅行した結果、桂林地方を制覇した自信ある(うそ、多分まだまだ見るとこある)。もし桂林旅行をする人がいれば、是非オススメしたい最強プランを考え出したので備忘録まで。こういう旅行プラン立てる仕事ないかな。(A: トラベロコ)

 

1日目: 広州空港着、7:00〜14:00まで開いている広州酒家で朝ごはんor昼食。

※飲茶店は基本夕方で一旦オーダーストップ、その後夜に開店。夜は飲茶を通常の3コではなく6コ1セット(たとえ一人でも!)頼む必要があるため、午前中の方が無難。その代わり夜は普通の中華メニューもあり。

広州市内を適当に観光。

 

2日目: 陽朔駅まで広州南駅から新幹線で移動。興坪で川下り、町歩き。時間があれば老寨山の山登り。一泊すると夕焼け・朝焼けが見られる(運が良ければ)。賑やかな方が好きな人は夜にバスで陽朔まで移動しても◎。中国のカオサンロード(タイにあるバックパッカーの聖地)と言われるだけあって、クラブありバーありイルミネーションあり、楽しい街。前回の桂林旅行失敗の原因は、この陽朔で全ての鬱憤をテキーラ祭りで晴らした結果全員搭乗前にダウンした。お酒はほどほどに!(というかかなり安い値段でテキーラがなみなみ注がれたため、入れちゃいけないエタノールとかが入ってたんだと思われる)

 

3日目: 桂林駅まで移動し、洞窟へ。ここで陽朔を観光してもいいかも。かなり綺麗でファンタジーな写真が撮れます。

 

4日目以降: もし時間があるなら桂林駅からさらに2時間(とgoogle mapでは出るが、実際は4時間掛かった。雨のせいかな。)龍勝棚田という絶景を見てほしい。10月の半ばまでは稲が一面に植えられていて、空気も綺麗、民族衣装を着たお婆ちゃん達が作る田舎料理も美味しい、野菜も肉も新鮮(鳥料理を頼んだら「今から殺すから15分待って」という至上最高にエキセントリックな翻訳が出た)、そんな中国の田舎の風景を味わえます。意外と往復のバスがすぐ埋まるので、事前予約を忘れずに!前回の桂林旅行はこのバスが取れなくて、無駄に足止め&ヒッチハイクをしたらかなりボラれた&おまけに時間が掛かりすぎて川下りできないという三重苦。その鬱憤を陽朔のテキーラで晴らした結果(以下略)

あと、その棚田からさらに2時間北に龍勝温泉という大規模な温泉施設もあり。入場料は1500円くらい掛かるけど、写真を見る限り気持ち良さそうでした。しかも混浴なのでファミリーでもグループでも楽しめる!

まあ前回も行こうとしたんだけど時間がなくて無理だったよね…。行きたかったなぁ。

 

結論、桂林は楽しもうと思えばかなりディープに遊べる地域です。うん、やっぱ中国良いわ〜。

痰を吐いて攻撃表示するおじさんや突然大声で怒鳴りだす(しかし怒ってはいない)おばさん、歩きタバコの多さや英語が通じない環境はまあしんどいですが、それ以上に親切な人たちや雄大な自然、美味しい料理は本当に素晴らしい。

またどっか行きたいな。

 

なお、インドでヨガ修行なうなのでwifi遅く写真アップロードできず。環境整ったら順次上げます。