羽二重もち子の日記

田舎で社内ニート→海外(アジア)で社畜→今は日本で二児の母してる羽二重もち子さんのブログ。

ヤバい人間が出てくるエッセイ漫画が好き

こんにちは、もち子です。

 

ヨガスタジオが一週間の休みに入っていよいよやることがなくなってきました。

やることがないとブログの更新が捗りますね。いいこと!

 

暇なときはネットで人様のブログや漫画やニュースサイトの記事を斜め読みするんですが、最近なんかつまんないなぁと思ったり。近頃は「綺麗事」しか言っちゃいけない風潮があるというか、他人のちょっとした悪事や不謹慎なコメントをやたら叩く文章が目につくんですけど、読んでるだけで窮屈だなーーーーーって気がします。皆高尚に生きすぎじゃない?

 

そんな中、最近読んで「そうそう、人生はこれくらい言いたいこと言えなきゃ」と面白かった漫画がこちら。

 

 

 

  

人生の波乱万丈さ、登場人物に必ずヤバい人間が出てくること(というか作者がすでにヤバい)、それをシュールな笑いに変換させちゃうところに人間ってすげえな…という感動を覚えます。え?覚えない?

ちなみにすべて人を選ぶ漫画だと思うので閲覧は自己責任でお願いしまーす!(旦那に紹介したけど全部試し読みで中断された)

 

「人のことをキ○ガイなんて言っちゃいけません!」って言う世の中に、「だってキ○ガイはキ○ガイなんだからしょうがないだろ!頭おかしいやつに頭おかしいって言って何が悪い!でもそう言うだけだとつまんないし面白くないからネタにしちゃうね」って笑いに変える強さがあるのが好き。みんなが見ないふりしたりいない存在と思ってるこういう「出会ったらどうしよう…」みたいな人たち、私は絶対に関わりたくないし関われないんだけど、この人たちはそういうヤバい人間と真っ向から渡り合ってるわけですよ。尊敬。

 

普通の家庭に生まれて普通に大学行って普通に就職しちゃうと、こういう人たちとまず会わないから意識が抜けがちだけど、いや、結構な人数いるんですね…っていうね。逆にこの世界の人たちには、「こんなまともな人っているんだ…!」という人も結構な人数いるっていうね。お互いちょっとずつ交流して、ヤバい人はちょっとでもまともに、普通の人はもう少し肩の力抜いてほどよいバランスの世の中になってほしい(どっちつかずの人間の切実な願い)。

 

つまり何が言いたいかというと、政治家や普通の人こそ読んでほしいなって漫画です。

 

そしたら、先日の台風のときみたいに、某市役所が避難所から住民票がない人(つまりホームレス)を追い出した、というニュースに対してあそこまで批判が殺到しなかったと思うの…。じゃあお前自分や自分の横に素性の知れない浮浪者が寝てるの想像してみろよ…臭いがすごかったり思いもよらない行動したり普通の常識が通じないんやぞ…て説得する必要がなくなると思うの…。お役所は「でもキ○ガイを普通の人と一緒にするのはちょっと無理です自分たちも対応するの嫌だし」とか正直に言えないから、「あーたまにヤバい奴いるもんね、その対応はわかるー」くらいで流せる世の中になればいいと思うの…。賛否両論あるだろうけど、税金納めて真面目に働いている人がバカを見る世の中は嫌だなあ、っていう。突然の政治問題!

 

 

なんだかまとまりがなくなってきたのでこの辺で。

 

 

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逃亡日記の好きなコマ。わかるわかる〜!(主婦やってると働きたくなる、仕事やってると漫画描きたくなる)(ネタが溜まっていくから)(主婦ネタ?特にないですね…)

 

作者の吾妻ひでお氏はつい最近亡くなってしまったけど、69歳までご存命だったそうで…。色々あっても長生きできる、と勇気付けられました。お疲れ様でした。(対照的なねこぢる…)(この生き方はこの生き方で好き)

仕事をしていないと、仕事をしたくなる。

こんにちは。主婦生活を始めて早4ヶ月、もち子です。

 

家事にも慣れ、それ以外の時間はヨガかスマホゲームかスマホゲームかスマホゲームしかしていない毎日です。やばい。

 

周りの主婦って何してるの…と図書館に助けを求めたところ、並ぶ本はお料理♪お掃除♪お稽古事♪なりたい私になる方法♪😊☺️😊

...違う私が求めてるのはそうじゃない…そうじゃないんだよ…!とモヤモヤしながら彷徨っていたら、一角にこれだ!という本を発見。

 

 

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』(山田正人氏著)

 

著者は夫婦揃ってキャリア官僚。夜中までバリバリ働くのが当たり前だった環境から、一転して主夫へ。

頭のいい男の人が主夫になったらどんなことするんだろ、と軽い気持ちで手に取ったら予想以上に楽しめました。

 

初めての保育園デビューに戸惑ったり、家に乳児と二人きりでプチうつになったり、働く奥さんと意見が食い違って衝突したり、同僚と自分との意識の違いに驚いたり、と想像以上に共感の嵐。男だろうが女だろうが、頭が良かろうがなんだろうが、育児(というかシュフ)の悩みは同じなんだなと安心。

 

全体的にほのぼのしたゆる〜い子育て話がメインなんですが、ところどころ考えさせられる話も。

中でも特に印象に残ったエピソードが二つあって、一つ目が義姉夫婦の話。

他人の子どもをボランティアで預かるサポート会員になった義姉に対して旦那が放った一言について。

 

「彼女はそれぐらいのことしかできないんですよね」と旦那が言う。

我々夫婦で呆気にとられた。

結婚を機に、一人が仕事を続け、もう一人が家庭に入ったとはいえ、結婚前は同じ職場に勤めていた二人。年齢的にも変わらず、学歴も同じ四年生大学卒。それが今では土日すら子育ての機会は妻に任せておいて妻の自己研鑽の機会を奪った上で、「彼女はそれぐらいのことしかできない」とは(中略)…こういう四十代の中間管理職の言動を見聞きしていれば、そりゃ若い女性は結婚したくなくなるに違いない。それに、こういうボランティアを「そのぐらいのこと」というのも子育てを随分と軽く見ていないか。

 

「これ!まさに今の私〜!」と思った。

旦那からは言われたことないけれど、自分で自分のことを「これぐらいしかできない」と思ってしまう。

ベースは同じだったのに、結婚や出産という穴が空くとそこから経験と年収の差がどんどん開いちゃうのがね…。

なんで出産(結婚)適齢期が仕事をバリバリ覚えなきゃいけない20代〜30代前半なんだろう。仕事をある程度こなして育児したい、と思ったら学生出産か高齢出産か卵子凍結っていう非現実的なルートしかないわけ…悔しい!

しかも私の場合子育てすらしてないんで…。本当に何もできないんですぅ…。早く働くか子ども産んで自己肯定感上げたい。子なし主婦の肩身の狭さ!

 

 

 

印象に残ったふたつ目のエピソードが、仕事仲間から「復帰後に辞めるなよ」と釘を刺される話。

男性が育休を取ったことに対して好意的な意見もあるけれど、「休みを取って遊んでいる」「その割りを自分たちが食っている」と反対している人も一定数いる。そういう人たちに対し「長期的に見れば必ず職場にとってプラスになるから」と説得してくれている上司や同期がいる。もしお前が辞めたらその人たちが掛けた梯子を外すことになるんだから、絶対にすぐ退職したり転職したりするなよ、と説得されるシーン。

 

うわー、私も最初の会社で育休取っていく先輩たちに対して同じこと思ってたなあ…と感慨深い気持ちになりました。

 

退職や転職はもちろん個人の意思なんだけど、育休取った直後にそういうことをする人がいると「だから結婚した女は…」とか「育休制度なんか…」と言われがち。だからこそ、育休を取った人たちにはなるべく長く勤めてくださいね…と口に出さないながらも淡い期待を抱いていた。

現実は、一人目二人目と出産手当だけ貰ってそのまま退職したり、復帰したもののすぐに出社しなくなったり、元々合わなかった職場に復帰したせいで鬱になったり、と散々な結果でした。地獄。そしてそれを見た50〜60代のお局様一同が「私たちは親に預けたりしながら子ども産んだ後もバリバリ働いていたのにねぇ」と陰口を叩く始末。地獄。

 

次に入ってくる後輩のためにも、自分はああはなるまい、「男勝りのバリキャリ女」でもなく、「私生活重視のゆるふわ女」でもなく、ちゃんと仕事もしつつ、育児もする、普通だけど普通じゃないロールモデルになろう、と思ったけど。

 

今の私はまさかの仕事もしてないし子供もいないというあれれーおかしいぞぉ?な状態。コナンくんこれどうしたら…。

 

本書が書かれた2004年と、15年経った2019年現在が抱える問題が全く変わらない(過残業、不妊治療、待機児童etc...)のが驚きだけど、変わらない原因は制度の問題プラス15年前と変わらない選択肢を選んじゃう個人のせいでもあるよなぁと思ったり。

 

私も働いて結婚と子育て両立するつもりが辞めちゃったしな…。15年前の多くの女性が選んだ決断と変わらない。

「仕事も育児も頑張りたい!」(学生時代)→「30代の先輩達は婚活や妊活に疲れてるェ…」(社会人1年目)→「まだ早い気がするけどできるうちに結婚すっか」(社会人2〜5年目)→「相手転勤族だし、子ども生まれたら仕事と両立無理だし、仕事辞めた」(今ココ)

 

自分の時間40%、仕事の時間30%、家庭の時間30%とバランスよく生きるつもりが、自分の時間100%なんだけどこれいかに。いやこれはこれで楽しいんですけど…。

 

 

そんなわけで自分の境遇と照らし合わせながら楽しめる本でした。ぜひ子どもがいる(予定がある)男性にも読んでほしい。旦那が読むかなと思って机の上にさりげなく置いてあります。一向に手に取らないけど。

ちなみにネットでインタビュー記事見たら山田氏イケメンでした。これは子どもたち喜ぶだろうな…。

 

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ほか、めちゃくちゃ共感した部分(内正確なセリフはうろ覚え)。

仕事の夢、未だに週に3回は見るからね…まあ仕事っていうかかつての仕事仲間とワーキャー騒いでいるだけなんですけど…。仕事したいっていうか仕事の会話に飢えてるだけかもしれない。

イメチェンしようとしたのに一層ダサくなる現象

 

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タイにいた頃なので現地で切ったの?とよく言われたけど普通に帰国して日本人に切ってもらったやつ。 

言葉が通じてもニュアンスが通じないこと、あるある。(コミュ障)

 

 

今回の反省:

私の想像する3cmと美容師さんの想像する5cmは違う。

 

今回のまとめ:

髪は伸びるから大丈夫🙆

恐山 レンタカー借りて女一人旅

函館からフェリーに乗って一泊二日女一人旅@仏ヶ浦と恐山 in 青森。

ずっと行きたかった恐山に行くことができて本望極まれり。
中二のときに「霊山 恐山」って響きがカッコよすぎると思ってからずっと惹かれてましたがやっぱ今聞いてもカッコいいです。行ってよかった。

以下、備忘録も兼ねて旅の記録。今後行きたい人の参考にもなればいいな。

 

 

・経路(函館〜大間〜仏ヶ浦〜恐山)

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いつも通り、行きたいところだけ決めてあとは行き当たりばったりです。
気になるポイントだけを記録できるGoogle 先生、ぐう優秀。

 

・出発前の事前準備

 ・津軽海峡フェリー(函館〜大間)の予約

 似たような名前なので青函フェリー(函館〜青森)と間違えがちですが、恐山の近い大間エリアに行きたいなら津軽海峡フェリー

 当日予約も可能ですが、事前にネット予約したほうがラクです。

 一番安いスタンダード席で十分ですが、雑魚寝無理!椅子がないと嫌!って人はカジュアル席のほうが安全。ちなみにスタンダード席は窓が多い二階のほうが開放感あります。いる人も地元のおじさん(というかおじいちゃん)ばかりなのでコンセント争奪戦も勝利しやすいというメリット。デメリットは空間がおじさんに支配されること。まあレディース席もファミリー席もあるので、スタンダード席の場所はお好みですね。

 ・レンタカーの予約

 いつもレンタカーを借りる時はじゃらんレンタカーで各社の値段を比較するんですが、大間ではオリックスしかレンタカー店舗がないそうで…。選択の余地なし!まあフェリーターミナルから歩いて行けるし、いいんだけどね。うまくやれば早割も適用されたようだけど、まあ行くって決めたの一昨日だから仕方ないね。軽自動車を25時間借りて9,000円くらい。

 ・宿の予約

 大間に宿はほとんどないので、大間岬近くに泊まるか下風呂温泉近くに泊まるかの二択です。本当は温泉と料理目当てに下風呂温泉の民宿に泊まりたかったんですが、予算の関係で断念。

 函館フェリーターミナルにパンフレットがあった「みちのくホテル大間亭」を電話で予約。ユニットバス付きの部屋&朝食有りで5500円也。風呂トイレ共有だと素泊まり3000円という驚異的な安さです。施設も普通に綺麗でした。コスパよすぎ。(ネットにHPがないから半信半疑だったけど、こういうアナログな宿も侮れないことを学んだ…)

 

・当日 まずはフェリーターミナルで腹ごしらえ

朝9:30に函館出発の便のため、函館フェリーターミナルに車でGO。
第二駐車場に止めると割安で、1日500円。しかしちょっと場所がわかりにくい。ターミナル内を無駄にぐるぐるして警備員さんに怪しまれました。

出航30分前ぐらいにチェックインし、一時間半の航海へ。酔い止め飲んだらすごく…眠いです…。

うたた寝しているうちに大間フェリーターミナルに着き、ターミナル内でご当地ラーメンを食します。地元の昆布が麺に練りこんであるんだって〜!

 

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とても健康的な味がしました。

そのまま歩いてレンタカーを借り、仏ヶ浦の観光船に乗るため20分ほど海岸線をドライブ。すごく…道が狭いです…。そして…みんなスピードを出しています…。

 

・文化館アルサスから観光船で仏ヶ浦へ

仏ヶ浦へは車でも行けるものの、陸路だと長い階段&海から眺めた方が仏ヶ浦は綺麗、ということで観光船に乗ることにしました。「佐井村 津軽海峡文化館アルサス」という趣のある…公民館…?お土産屋…?みたいな場所から仏ヶ浦への船が出ています。二階のねぶた祭りの飾りが綺麗。

平日だったためチケットは当日すんなり購入できたものの、団体さんと一緒に。
左側の窓際の席が仏ヶ浦を撮れる場所ですが、残念ながら争奪できず…。ていうか、酔い止めの副作用で寝てました。クスリ、よくない。

 

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30分ほど遊覧し、仏ヶ浦へ上陸。わーカッコイイ岩!岩フェチの友人に見せてあげたかった。岩フェチじゃない私ですらテンション上がる。30分ほど散歩して帰港。

 

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水がエメラルドグリーンなんですよ…。綺麗〜!ウニとヒトデがいました。
今更だけどヒトデって星型なんだね…海のお星様…かわいい…。

なおウニには強烈なトラウマがあるのであまり見ないようにしました。

そしてこの後宿にチェックインして2時間ほどお昼寝。クスリが効いてるからね。しょうがないよね。最近は昼寝をしないと体が動かなくなってきました。保育園児かな?

 

・温泉でひとやすみ

国内旅行といえば温泉!日本最北端の大間温泉か、歴史ある下風呂温泉か迷いましたが、景色が綺麗で建物も綺麗な桑畑温泉にしました。日帰り入浴施設「桑畑温泉 湯ん湯ん」は露天風呂から漁火が見える…とのことでしたが…うん、雨だからね…見えないね…そもそも漁に出てないのかな…。昼はたぶん綺麗なオーシャンビューで、このへん福井の鷹巣温泉に似てる。

ちなみにのんびりとした空気漂う施設なのになぜか音楽はアゲアゲなJ-POPでした。DJオズマッ!

 

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帰りに見えた漁火…いさりび…?なんかすっげ明るいんですけど…。

もっと淡く豆電球が光って揺れる、幻想的な雰囲気を想像してたんですが…LED…?

ついでにカーナビのライトも反射しちゃって色々残念な写真。

 

・夜ご飯は「馬い家」の定食

民宿の豪華な夜ご飯を期待したものの、「当日のメニューはビジネス食なのでカレーです」と受付の子が申し訳なさそうに言ってくれたので、夜ご飯は外に出ることに。

レビュー評価が高かった大間の「馬い家」でいただきました。

家族経営(たぶん)の感じの良いお店で、お値段もリーズナブル!「油ヒラメ定食」のヒラメ?がむつみたいに濃厚で美味しいすぎる。次は一番人気のチーズカツ定食食べたい…近所にこんな居酒屋欲しい…。おじさん達が座敷で楽しそうにする中、カウンターでテレビ見ながら一人定食を食う女…。大人になったな…。(そしてお腹空きすぎて写真撮る前に完食した)

夜は宿に備え付けの「らんま二分の一」と「億男」読んで寝ました。高橋留美子はやっぱり良い…。そしてやっぱりお金は欲しい…。←億男読んだ感想 

 

・恐山は朝一がオススメ

朝食は東横インみたいな簡単なバイキング形式でした。「〜工業」とか「〜建設」みたいな出張おじさん達に囲まれての朝。この旅行、おじさんに囲まれがち(しかし交流はない)。

レンタカーの返却が13時と早めなので、恐山へは朝9時頃に着くルートで行きました。

大間から恐山への道は左回り(284号線)と右回り(279号線)があるんですが、佐井村を通る左回りのルートは砂利道でかなりの悪路かつ工事中(2019年10月現在)なので、右回りがオススメ。まあこっちもかなりの悪路(カーブ多め)だったんですけど。

 

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道中も霧が深くて趣があります。さすが霊山…。

途中、薬研温泉から恐山へ行く道に入ったとたん空気が急に重くなって、えっもしかして何か乗っちゃった!?て一人で来たことを後悔したんですが、うねる山道を必死に運転してたら気にならなくなりました。ていうかそれどころじゃない。油断したら物理的に死ぬ道を一生懸命に進む、そんな必死さには何者も勝てないんでしょう…知らんけど。

 

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写真じゃ全然伝わらないけど霧とこの先のカーブがすっごいよ!

 

現代の苦行を経て、ようやく恐山に着きました。この道を歩いて切り開いた1200年前の開祖すげーよ…。

 

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朝早いおかげか、人はまばら。おまけに雨や霧も相まって、とても厳かな雰囲気。

雨の中の恐山、もっと怖いかなぁと思ってたんですが、とても静かで綺麗で物悲しい、無数の風車と積まれた石、そして地蔵菩薩を眺める贅沢な空間でした。

 

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風車はあの世で遊べるように、石山は親より早く亡くなった子がその罪を償うために積み上げるのを現世の人間が手伝うために。「ひとつ積んでは父のため…」という唄が聞こえてきそうな空間に、しんみりとした気持ちに。

全く風が吹いていないのに、石山の前に立った途端急に風車が回り始めるのは最初怖いものの、慣れるとだんだん嬉しくなってくる不思議。歓迎されてる感というか…。神社にお参りしたときに風でしめ縄が揺れるあの感じ?違うかな。

 

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カラカラカラ…と風車が回る音、雨が静かに地面を打つ音、湖に広がる波紋と地熱のけむり、これらが絶妙に異様さを醸し出していて、確かにここはこの世じゃないかも…と思ってしまう場所です。感動。

 

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湧き水に映るお山。

 

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境内にある宇曽利山湖。

水が透明でとても綺麗なのに、硫黄系の水質のせいで生存できる魚は限られるそう。普通の魚だと溶けちゃうんだとか。溶け…。

 

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風車は入場前の売店で買えます。お供えする場合は入場前に。(入場後に気づいて買えなかった私)

 

10:00頃になると観光バスも増えてきて、賑やかな空気に。

心が洗われたところで、 最後はお寺の中にある温泉に浸かってリフレッシュ。。。

 

あっつッッッ!!!

 

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こんな可愛い見た目で、めちゃくそ熱いです。

水を足しても足してもぬるくなる気配が全くないので、桶に大量の水と少量の源泉を入れて足湯だけしました。なに、これ…。

 

帰りは薬研温泉「かっぱの湯」という露天風呂へ。気温もちょうどいいし、紅葉も若干始まっているし、渓谷もさぞ良い景色でしょう…とワクワクしながら向かうと、「温泉機の故障で本日入れません。」えー!!!!!

残念…だけどしょうがないね…。

 

下風呂温泉の大湯でも行こうかなぁと思ってたところ、気になる看板が。

 

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薬研にもう一つ日帰り温泉…?手書き…。

「晃山楼」とGoogleで検索してみると、あら、予想外にとても良い!

 

早速中に入ると、洗い場が二つに小さめの湯船が一つと小ぶりな造り。

でもヒバ!床も壁も天井も全てヒバ!木桶やシャンプー置き場まで総ヒバ!綺麗!

 

恐山の境内の泉質が良かった(足湯だけなのに体ポカポカ)ので、ここの泉質はどうかな〜…と足を入れてすぐに

 

 

アっっっづ!!!!!!

 

 

引っ込めた。

 

相変わらず拷問並みに熱いです。

手も足も出ない。ビリッビリします。

 

いやいやここまで来たのに…意地でも入りたいわ…と水でうすめたり体をちょっとずつ沈めたり脱衣所で休憩したり水を大量にとったりしているうちに、なんとか全身浸かることができました。

 

あっっつ…でも気持ちいい〜〜〜。ごくらく〜〜〜!

 

温泉で一人で騒いだのは初めてです。

 

お湯は硫黄の匂いはあまりせず、湯上りもさらっとしてる。けど、乾燥しない。すごい!

 

服や髪についた硫黄の匂いも無事にとれ、大間への帰路に。

ちなみに車は最後まで硫黄の匂いが取れませんでした。ムーブ、ごめん。

 

 

そんなわけで一泊二日の小旅行、リフレッシュしました〜!

やっぱり非日常の空間っていいわぁ。

 

今回のまとめ:恐山はいいぞ。

他の人のブログを読んでいると、「疲れたのでふと恐山に行ってみたくなった」という記事の多いこと。確かに私も疲れてたしな…。なんですかね、そういう時って霊場に引き寄せられるんですかね。
不思議なのが、こういう場所に行ったらもっと気分が落ち込みそうなのに逆にスッキリしたこと。パワースポットってやつでしょうか。明日からまた頑張れそうです。

 

今回の反省:傘忘れた。

 

また明日から日常に戻りまーす!

 

 

 

 

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またね。

引きこもってると外に出たくなくなるから多少強引にでも外に出た方が良い

相変わらずぼーっと毎日を過ごしています。もち子です。

定年退職した人ってこんな感じなんですかね。もしくは何週間か引きこもり始めた人。彼ら彼女らとシンクロ率400%。

 

よく、仕事をリタイアしたら世界一周したい、ていう話聞くじゃないですか。

あれね、絶対嘘。

嘘っていうか、たぶん、そう言ってる人の大半が結局しないと思う。

 

仕事を辞めて時間があれば世界一周したいと思っていた私がそうなんですわ。

プランと費用まで練って、実行できる時間も金もあるのに、もう、そういう気が全然起きない。

あんなに土日出歩いて、出張先でも有給使って歩き回って、タイにいた時は毎月のように飛行機で近隣諸国に飛んでいたのに、今やヨガ教室と家とスーパーの往復しかしてないです。なんだこれ?

しかもね、人間不思議なことに、この環境に慣れるとこれでいいかって思っちゃう。いや、よくないんだけど。いや、やっぱりいいんだけど。世間一般的に見れば十分幸せなんだけど。世間じゃなくて私はそれでいいのか?っていうね。世間の幸せはお前の幸せか?っていうね。この恵まれた環境で無料のスマホゲームしてるのが幸せなのか?ってまあそれは幸せなんですけど、う〜〜〜ん。

 

そんな悶々した私を見かねてか見かねてないのか、「青函フェリーで青森まで行ってくれば?」と旦那が提案してくれました。

 

マジ!?平日に一人で?一泊二日?わーい!!!

 

久しぶりのプチ旅行にテンションも上がるってもんです。久々の海越え。函館から青森県の大間までだけど。晴れた日にはめっちゃ対岸に見えるけど。大事なのは遠くに行きたい、気持ち!


早速、彼の飲み会が続く日に合わせてフェリーを予約することに。これで夜ごはんの心配も無用です。

 

早速、フェリーとレンタカーと宿の予約にトライした私。

 

問題が起きました。

 

 

なんか、すっごい、面倒臭い。

 

 

まずフェリー会社が多かったりネットの予約画面が分かりにくかったりするだけでもう行くのやめよっかなって思うメンタルの弱さ。面倒臭いし家でゴロゴロしてよっかなって思う体たらく。もっと難解な中国やら東アジアのサイトをガンガン予約してたくせに!

 

「気力は使った方が湧いてくる」

昔、大学の部活で先輩に言われた言葉ですが、逆に使わなければなくなっていくわけで…まさにその通りだなあと今痛感しています。心も省エネする時代。

 

この繰り返されるエブリデイからなんとか脱却を…という気持ちだけをモチベーションに、先ほどすべての予約を終えました。っふう〜疲れた〜!!!

 

いつかやろういつか行こうと思っているうちに、まさかその気持ちすらなくなってしまうとは思いませんでした。これが気持ちの老化…?変化…?怖い…!
やっぱ、常に動き続けてないとダメなんですね。疲れるけど、大変だけど、生きるってそういうことなんですね。(遠い目)

 

この気持ちを戒めるため、青森では恐山を参ってみようと思います。ていうか、恐山と海岸線ドライブしかやることがない。
残念ながら死者を呼び寄せるというイタコさんは平日いないそう。
このためだけに本州の果てまで来る人もいるんだろうなあ…。なんか既に感慨深いです。

 

日本三大霊山、ん〜楽しみ!なお、出発日は明日です。急。

 

そして現地の天気は雨です。

 

雨の恐山とか、荘厳すぎて夜眠れないんじゃないかと不安ですが、行ってきます。