函館からフェリーに乗って一泊二日女一人旅@仏ヶ浦と恐山 in 青森。
ずっと行きたかった恐山に行くことができて本望極まれり。
中二のときに「霊山 恐山」って響きがカッコよすぎると思ってからずっと惹かれてましたがやっぱ今聞いてもカッコいいです。行ってよかった。
以下、備忘録も兼ねて旅の記録。今後行きたい人の参考にもなればいいな。
- ・経路(函館〜大間〜仏ヶ浦〜恐山)
- ・出発前の事前準備
- ・当日 まずはフェリーターミナルで腹ごしらえ
- ・文化館アルサスから観光船で仏ヶ浦へ
- ・温泉でひとやすみ
- ・夜ご飯は「馬い家」の定食
- ・恐山は朝一がオススメ
・経路(函館〜大間〜仏ヶ浦〜恐山)
いつも通り、行きたいところだけ決めてあとは行き当たりばったりです。
気になるポイントだけを記録できるGoogle 先生、ぐう優秀。
・出発前の事前準備
・津軽海峡フェリー(函館〜大間)の予約
似たような名前なので青函フェリー(函館〜青森)と間違えがちですが、恐山の近い大間エリアに行きたいなら津軽海峡フェリー。
当日予約も可能ですが、事前にネット予約したほうがラクです。
一番安いスタンダード席で十分ですが、雑魚寝無理!椅子がないと嫌!って人はカジュアル席のほうが安全。ちなみにスタンダード席は窓が多い二階のほうが開放感あります。いる人も地元のおじさん(というかおじいちゃん)ばかりなのでコンセント争奪戦も勝利しやすいというメリット。デメリットは空間がおじさんに支配されること。まあレディース席もファミリー席もあるので、スタンダード席の場所はお好みですね。
・レンタカーの予約
いつもレンタカーを借りる時はじゃらんレンタカーで各社の値段を比較するんですが、大間ではオリックスしかレンタカー店舗がないそうで…。選択の余地なし!まあフェリーターミナルから歩いて行けるし、いいんだけどね。うまくやれば早割も適用されたようだけど、まあ行くって決めたの一昨日だから仕方ないね。軽自動車を25時間借りて9,000円くらい。
・宿の予約
大間に宿はほとんどないので、大間岬近くに泊まるか下風呂温泉近くに泊まるかの二択です。本当は温泉と料理目当てに下風呂温泉の民宿に泊まりたかったんですが、予算の関係で断念。
函館フェリーターミナルにパンフレットがあった「みちのくホテル大間亭」を電話で予約。ユニットバス付きの部屋&朝食有りで5500円也。風呂トイレ共有だと素泊まり3000円という驚異的な安さです。施設も普通に綺麗でした。コスパよすぎ。(ネットにHPがないから半信半疑だったけど、こういうアナログな宿も侮れないことを学んだ…)
・当日 まずはフェリーターミナルで腹ごしらえ
朝9:30に函館出発の便のため、函館フェリーターミナルに車でGO。
第二駐車場に止めると割安で、1日500円。しかしちょっと場所がわかりにくい。ターミナル内を無駄にぐるぐるして警備員さんに怪しまれました。
出航30分前ぐらいにチェックインし、一時間半の航海へ。酔い止め飲んだらすごく…眠いです…。
うたた寝しているうちに大間フェリーターミナルに着き、ターミナル内でご当地ラーメンを食します。地元の昆布が麺に練りこんであるんだって〜!
とても健康的な味がしました。
そのまま歩いてレンタカーを借り、仏ヶ浦の観光船に乗るため20分ほど海岸線をドライブ。すごく…道が狭いです…。そして…みんなスピードを出しています…。
・文化館アルサスから観光船で仏ヶ浦へ
仏ヶ浦へは車でも行けるものの、陸路だと長い階段&海から眺めた方が仏ヶ浦は綺麗、ということで観光船に乗ることにしました。「佐井村 津軽海峡文化館アルサス」という趣のある…公民館…?お土産屋…?みたいな場所から仏ヶ浦への船が出ています。二階のねぶた祭りの飾りが綺麗。
平日だったためチケットは当日すんなり購入できたものの、団体さんと一緒に。
左側の窓際の席が仏ヶ浦を撮れる場所ですが、残念ながら争奪できず…。ていうか、酔い止めの副作用で寝てました。クスリ、よくない。
30分ほど遊覧し、仏ヶ浦へ上陸。わーカッコイイ岩!岩フェチの友人に見せてあげたかった。岩フェチじゃない私ですらテンション上がる。30分ほど散歩して帰港。
水がエメラルドグリーンなんですよ…。綺麗〜!ウニとヒトデがいました。
今更だけどヒトデって星型なんだね…海のお星様…かわいい…。
なおウニには強烈なトラウマがあるのであまり見ないようにしました。
そしてこの後宿にチェックインして2時間ほどお昼寝。クスリが効いてるからね。しょうがないよね。最近は昼寝をしないと体が動かなくなってきました。保育園児かな?
・温泉でひとやすみ
国内旅行といえば温泉!日本最北端の大間温泉か、歴史ある下風呂温泉か迷いましたが、景色が綺麗で建物も綺麗な桑畑温泉にしました。日帰り入浴施設「桑畑温泉 湯ん湯ん」は露天風呂から漁火が見える…とのことでしたが…うん、雨だからね…見えないね…そもそも漁に出てないのかな…。昼はたぶん綺麗なオーシャンビューで、このへん福井の鷹巣温泉に似てる。
ちなみにのんびりとした空気漂う施設なのになぜか音楽はアゲアゲなJ-POPでした。DJオズマッ!
帰りに見えた漁火…いさりび…?なんかすっげ明るいんですけど…。
もっと淡く豆電球が光って揺れる、幻想的な雰囲気を想像してたんですが…LED…?
ついでにカーナビのライトも反射しちゃって色々残念な写真。
・夜ご飯は「馬い家」の定食
民宿の豪華な夜ご飯を期待したものの、「当日のメニューはビジネス食なのでカレーです」と受付の子が申し訳なさそうに言ってくれたので、夜ご飯は外に出ることに。
レビュー評価が高かった大間の「馬い家」でいただきました。
家族経営(たぶん)の感じの良いお店で、お値段もリーズナブル!「油ヒラメ定食」のヒラメ?がむつみたいに濃厚で美味しいすぎる。次は一番人気のチーズカツ定食食べたい…近所にこんな居酒屋欲しい…。おじさん達が座敷で楽しそうにする中、カウンターでテレビ見ながら一人定食を食う女…。大人になったな…。(そしてお腹空きすぎて写真撮る前に完食した)
夜は宿に備え付けの「らんま二分の一」と「億男」読んで寝ました。高橋留美子はやっぱり良い…。そしてやっぱりお金は欲しい…。←億男読んだ感想
・恐山は朝一がオススメ
朝食は東横インみたいな簡単なバイキング形式でした。「〜工業」とか「〜建設」みたいな出張おじさん達に囲まれての朝。この旅行、おじさんに囲まれがち(しかし交流はない)。
レンタカーの返却が13時と早めなので、恐山へは朝9時頃に着くルートで行きました。
大間から恐山への道は左回り(284号線)と右回り(279号線)があるんですが、佐井村を通る左回りのルートは砂利道でかなりの悪路かつ工事中(2019年10月現在)なので、右回りがオススメ。まあこっちもかなりの悪路(カーブ多め)だったんですけど。
道中も霧が深くて趣があります。さすが霊山…。
途中、薬研温泉から恐山へ行く道に入ったとたん空気が急に重くなって、えっもしかして何か乗っちゃった!?て一人で来たことを後悔したんですが、うねる山道を必死に運転してたら気にならなくなりました。ていうかそれどころじゃない。油断したら物理的に死ぬ道を一生懸命に進む、そんな必死さには何者も勝てないんでしょう…知らんけど。
写真じゃ全然伝わらないけど霧とこの先のカーブがすっごいよ!
現代の苦行を経て、ようやく恐山に着きました。この道を歩いて切り開いた1200年前の開祖すげーよ…。
朝早いおかげか、人はまばら。おまけに雨や霧も相まって、とても厳かな雰囲気。
雨の中の恐山、もっと怖いかなぁと思ってたんですが、とても静かで綺麗で物悲しい、無数の風車と積まれた石、そして地蔵菩薩を眺める贅沢な空間でした。
風車はあの世で遊べるように、石山は親より早く亡くなった子がその罪を償うために積み上げるのを現世の人間が手伝うために。「ひとつ積んでは父のため…」という唄が聞こえてきそうな空間に、しんみりとした気持ちに。
全く風が吹いていないのに、石山の前に立った途端急に風車が回り始めるのは最初怖いものの、慣れるとだんだん嬉しくなってくる不思議。歓迎されてる感というか…。神社にお参りしたときに風でしめ縄が揺れるあの感じ?違うかな。
カラカラカラ…と風車が回る音、雨が静かに地面を打つ音、湖に広がる波紋と地熱のけむり、これらが絶妙に異様さを醸し出していて、確かにここはこの世じゃないかも…と思ってしまう場所です。感動。
湧き水に映るお山。
境内にある宇曽利山湖。
水が透明でとても綺麗なのに、硫黄系の水質のせいで生存できる魚は限られるそう。普通の魚だと溶けちゃうんだとか。溶け…。
風車は入場前の売店で買えます。お供えする場合は入場前に。(入場後に気づいて買えなかった私)
10:00頃になると観光バスも増えてきて、賑やかな空気に。
心が洗われたところで、 最後はお寺の中にある温泉に浸かってリフレッシュ。。。
あっつッッッ!!!
こんな可愛い見た目で、めちゃくそ熱いです。
水を足しても足してもぬるくなる気配が全くないので、桶に大量の水と少量の源泉を入れて足湯だけしました。なに、これ…。
帰りは薬研温泉「かっぱの湯」という露天風呂へ。気温もちょうどいいし、紅葉も若干始まっているし、渓谷もさぞ良い景色でしょう…とワクワクしながら向かうと、「温泉機の故障で本日入れません。」えー!!!!!
残念…だけどしょうがないね…。
下風呂温泉の大湯でも行こうかなぁと思ってたところ、気になる看板が。
薬研にもう一つ日帰り温泉…?手書き…。
「晃山楼」とGoogleで検索してみると、あら、予想外にとても良い!
早速中に入ると、洗い場が二つに小さめの湯船が一つと小ぶりな造り。
でもヒバ!床も壁も天井も全てヒバ!木桶やシャンプー置き場まで総ヒバ!綺麗!
恐山の境内の泉質が良かった(足湯だけなのに体ポカポカ)ので、ここの泉質はどうかな〜…と足を入れてすぐに
アっっっづ!!!!!!
引っ込めた。
相変わらず拷問並みに熱いです。
手も足も出ない。ビリッビリします。
いやいやここまで来たのに…意地でも入りたいわ…と水でうすめたり体をちょっとずつ沈めたり脱衣所で休憩したり水を大量にとったりしているうちに、なんとか全身浸かることができました。
あっっつ…でも気持ちいい〜〜〜。ごくらく〜〜〜!
温泉で一人で騒いだのは初めてです。
お湯は硫黄の匂いはあまりせず、湯上りもさらっとしてる。けど、乾燥しない。すごい!
服や髪についた硫黄の匂いも無事にとれ、大間への帰路に。
ちなみに車は最後まで硫黄の匂いが取れませんでした。ムーブ、ごめん。
そんなわけで一泊二日の小旅行、リフレッシュしました〜!
やっぱり非日常の空間っていいわぁ。
今回のまとめ:恐山はいいぞ。
他の人のブログを読んでいると、「疲れたのでふと恐山に行ってみたくなった」という記事の多いこと。確かに私も疲れてたしな…。なんですかね、そういう時って霊場に引き寄せられるんですかね。
不思議なのが、こういう場所に行ったらもっと気分が落ち込みそうなのに逆にスッキリしたこと。パワースポットってやつでしょうか。明日からまた頑張れそうです。
今回の反省:傘忘れた。
また明日から日常に戻りまーす!
またね。