©️腐女子のつづ井さん
オタク以前の記憶もないけどオタク中の記憶も消えてた脱オタ女の話。
私は小学校高学年から高校に掛けて重度のアニメ・漫画・ゲームオタク(いい要素が字面に一つもない)で、まあ面白おかしく過ごしてたんですね。アニメで好きなキャラが活躍するたび一喜一憂、あー自分いま輝いてる、未来に希望は全くないけど今この瞬間めちゃくちゃ楽しい余はこのために生まれたのだビバ人生!第二次性徴期の少女の希望と絶望の相転移しまくりの当時ならたぶん魔法少女から魔女になれたと思うなんかそんな感じの毎日。
しかしまあ、ここ最近は若年性アルツハイマー(推定)によりストーリーとキャラの名前を覚えられないことが多くて。だからオタク活動への熱量も枯渇して、ここ数年は穏やかに過ごしてたんですね。
しかし先日、小中学校の友人と会話していたら驚愕の事実が判明しました。
えっ過去の私そんなことしてた・・・!?
いやいやさすがにそんなことしてないやらないやめてよ人の過去を捏造するの〜!もっと清いオタクだったでし
えっ・・・証拠・・・?
当時のメール・・・・・・?
あっ〜〜〜・・・・・・
やってたわ〜〜〜〜・・・・・
はいはいごめんね記憶喪失してて〜〜数十年ぶりに思い出したわ〜〜〜〜あっやってたやってた・・・はっは・・・
っていう茶番をしちゃうくらい出るわ出るわ黒歴史。人のオタク話を笑ってたけど自分も相当キテる奴でした。
以下のオタク暗黒時代の思い出リスト。
- 授業中に4コマ漫画を描く
これは絵が好きな子なら当たり前にやるよね。ノートとかプリントとかにね。でも私はクラス委員会を決める授業(誰も筆記用具出してない)の中、鉛筆・消しゴム・定規・なぜか分度器までフルセット出して机に4コマ描いてたらしいんだよね。定規は大事だからね。分度器は何で出したか知らんけど。委員会決めろよ。
確かに言われてみれば、目立つようにわざわざ机に描いてた気がするなぁ・・・。あの、人に見せたいというか。人を喜ばせたいっていうね。清い心が原動力でね。毎日更新される4コマがいつもの教室の机に書いてあったら楽しくない?しかも4コマの登場人物が書いた本人とクラスの仲間たちだったら尚更じゃない?新聞は読まないけど4コマは読む、っていう子がいるように学校は嫌いだけどもち子の4コマを読みに来る、みたいな子がいたらとか・・・そういう気持ちでわたしは毎日机の上に4コマを・・・。・・・・絶対違うな・・・・・。
- なりきりチャット荒らし
これもねー言われて思い出したよね・・・。まずなりきりチャットって言葉が懐かし過ぎるよね・・・
なりきりチャット略してなりチャって、文字通り漫画やアニメのキャラになりきってチャットするっていう・・・うん・・・そういう遊びがありまして・・・。んー説明してて痛い。
小学生5人が犬夜叉のなりきりチャットサイトに集結して今までゆる〜く交流していた人達を小学生独特の幼稚なテンションで荒らすっていうもうマジクソガキ・・・。っていうパソコンの授業中の思い出。だから授業受けろよ。
- 真っ暗な理科室でオタク話
私の記憶の中のオタク井戸端会議は昼休みの柔らかな光溢れる窓際、穏やかな笑顔で談笑する私たち、そんなマリア様がみてる優雅なイメージだったんだけど、実態は「骸骨と人体模型の標本の前で遮光カーテン締め切ってニヤニヤ笑いながらホモの話をする」というトンデモない状況だったようで・・・。やばい・・・黒魔術臭ハンパない・・・。てか私の記憶の中のイメージは何?毒を食らわば皿まで、腐ると脳まで腐るの・・・?(違う)
- 友人と二次創作長編小説執筆
この辺から徐々に鮮明になってくる記憶。
顔はトリンドル玲奈、中身は銭ゲバの親友とリレー小説を書いてました。(凄い組み合わせ)
暗殺組織に自分達が属していてその都度与えられるミッションをクリアしていく・・・という中学生独特の自由な設定で、その時好きになったキャラを時には敵に、時には仲間にしながら完全に自分たちが二次元と交流したいがために書いてますフヒヒッというなんとも痛い小説。しかも夢小説のような甘い展開が一切なく(マジで一行もない)オールギャグ、オチは大体好きキャラを爆破して終わるという打ち切り漫画のような展開。がなんと7部構成というハリーポッター並みの超大作。登場人物総勢100名(ほぼクラスの友人とアニメキャラで構成)というなんかもう全体的にイッタイなぁ〜〜!!!!
内容も厨二独特の斬新な発想で、ざっとピックアップしたタイトルがこちら。
『見た目は硫酸、中身も硫酸、その名もヤクルト』
『コアラのマーチはこんどうまさし』
『そういえばキャンチョメ』
『カツ丼食べたら間に合わない・・・』
『新たなる旅立ち~ミジンコとの出会い~』
やばくないこの子たち・・・・
タイトルの時点で意味不明なのに内容も意味不明だもん・・・
かろうじてその時ハマってたジャンルと食べ物が分かるぐらいで、他に理解できることが何一つないもん・・・
- さらに自作小説をクラスで回し読み
やばくない・・・(2回目)
公開処刑だよね・・・
しかもこれ、イジメられて回覧とかじゃなくて自分で回し読みできるよう体裁を整えてたってところがなんかもうイタ(略)
自分の小説を自分で印刷して自分で挿絵描いて自分で配布って相当メンタル強い・・・
これが後の無料配布本ってやつね・・・・
何が恐ろしいって多分それがタイムカプセルに残っていること
・・・・だれか燃やして
※ ※ ※ ※ ※ ※
でも
毎日すっげえ楽しかったですね。
もっと刹那的に生きてたっていうか、
「今」をめいいっぱい楽しんでたなーって。
瞬間瞬間の感情を余すことなく出し切ってたなーって。
対して今は、つまんない将来とかつまんない周りとかつまんない世間?とか色々気にして生きてて。
喜怒哀楽の感情もだんだん出さなくなって。
あれだけ精力的に取り組んでた趣味も失っちゃって。
今はとりあえずなんとなく生きてるけど、いつか10年後か20年後に、
「あーあの時は暗黒時代だったな」
なーんて
振り返る時が来るのかなーって。
そういう時間の積み重ねを、
きっと人は「成長」と呼ぶのでしょう。
これからも、いいこともわるいこともあるけれど、成長し続けていきたいと思いました。
(マジキチエピソードが綺麗にまとまった)