以前書いたヨーロッパバックパッカーの記事が好評だったので、また海外旅行の話をするよ。
- 今回の舞台はケニア!
地平線に沈む太陽、灼熱の大地、悠々と大地を踏む動物、あーとにかく大自然!大自然見たい!!!
というわけで2017年GWの行き先がアフリカに決まった話です。一年越しの更新・・・!
メインはサファリパークなので、行き先はケニアのマサイマラ国立公園。写真集や雑誌でよく見るし、色々なブログで見ても評価は5つ星!絶対ここ!と思いました。(しかしこれが後の悲劇に繋がる)
メインはサファリ、サファリといえばケニアのマサイマラ国立公園、あとフラミンゴのナクル公園!うおー楽しみ!!!わくわく!!!
と飛び立ったのが2017年5月。6泊8日の旅。社会人の我々には過酷なスケジュール。費用は(これでも)安めの38万円。羽田までの交通費が痛い。これだから福井は。←定期的に出る悪口
- まずはツアー探し
友人(仮名:ドリ子)(ドリアンっぽいから)もいることだし、さすがにアフリカはバックパッカー無理かなと思いツアーを検索。安定と信頼のエイビーロードで検索した結果、一番安いファイブスターを選びました。ファイブスターは前にインドで使ったからサービスの質は知ってるよ!ネットでの評判は悪いけど、別に重大なミスはないし、多少のトラブルは海外の醍醐味だし、まあ何より安いし安いし安いということで決定。
なお、ファイブスターの支店がある都会にお住まいなら、実際に訪ねてみることをオススメします。スタッフはほぼ海外放浪経験者のため、マイナーなところであればあるほどめちゃくちゃ親身に教えてくれるんだとか。福井?ないよ。
というわけで機内泊+ナイロビ泊+マサイマラ国立公園2泊+ナクル湖1泊+機内泊の7日間コース(33万円)で1月に問い合わせ!したのに既に満席。はや。
ほぼ同じ内容で38万円のツアーがあったのでそちらに申し込み。みんな、予定が決まってるなら半年前には申し込んだ方がいいぞ!!航空機はすぐ埋まるぞ!!!
- 出国までの手続き
ツアー会社がホテルと航空チケットを取ってくれるので個人ですべきことはパスポートの準備と海外旅行保険とケニアビザ取得と現地通貨の用意ぐらい。保険とビザは旅行会社に頼めば全部やってくれますが、個人でやるより5千円程割増でした。ネットで調べればサクッとできるので、私は個人で申し込むことに。
ちなみに海外旅行保険は空港で申し込む人も多いけど、断然ネット申し込みがオススメ!安いし早い。オススメは価格重視なら三井住友海上、サービス重視ならAIG。三井住友海上は保険金請求もやったことあるけど低価格なのにサービス最高でした。
ケニアビザはオンラインで取得できるので、マニュアル読みながらネットの手続きをこなしていくだけ。英語なのでビビりますが、まあ普通にわかると思う。
ただクレジットカード決済をする場合、JCBだと読み込んでくれないことが多いのでMastercardかVISAクレジットカードが必須。
そうこうしているうちに出国日が近づきましたが、直前に宿泊予定のロッジが大雨で水没したとか。アフリカ・・・。その代わり無料グレードアップで「Ashnill Mara Camp」という高級ロッジをご用意頂けるとのこと。やるじゃんファイブスター・・・!
ちなみにケニアでは現地通貨(ケニアシリング)はほとんど使われることはないそうで、アメリカドル3万円を持って出国しました。(のちに後悔する)
- 突然の洗礼
というわけで待ちに待ったGW。羽田までの交通費が地味に痛い中(福井・・・)、機内でひたすら新海誠作品を見て、フライトに耐えること22時間。ドバイで6時間トランジットがあったとはいえ辛い。
ちなみにドバイでは1.5時間ほどタクシーの市内観光を利用しましたがタクシーを大幅にぼられるという悲しい事件が発生。いやわかるよ、普通のタクシーじゃなくてレクサスタクシーに乗った私たちが悪いけど、お前普通車と同じ料金て言ったやん・・・。3千円くらいの娯楽のはずが無駄に1万6千円も使ってもたやん・・・。ゴネにゴネたけど千円しかまけてくれなかった。なめやがって!!!
(でもよくよく考えたら1.5時間で1.6万円ってのも安いよね)(市内観光興味ないけど)
(次ドバイでトランジットするときは大人しく市場(スーク)行こう・・・)
ちなみにドバイ空港の物価はアホほど高いので水と軽食を機内で調達しておくことをお勧めします。水500mlが10ディルハムだからね。そのときは1ディルハム=40円だったからね。んん〜水一本よんひゃくえん・・・?
- 突然の裏切り
そんな紆余曲折を経てケニア空港に到着。ん?沖縄かな?空気感がなんか沖縄・・・。
気温は24度とそんな高くないんだけど、何せ日差しがきつい。暑い。熱い。
ゲートではイケメンケニア人ガイドが日本語で「待ってたよ〜〜!(´∀`)」とお出迎え。可愛い。「ボクは日本に留学してたんだ〜。今25さいだよ!」しかも同い年。日本人同行者はハネムーンの夫婦2人。「少し不安だったけどガイドさんも親切そうで良かったですよね〜」「本当に!良い旅にしましょう〜♪」5人旅、いいサイズ感。
ガイド「ボクはずっと一緒だよ!╰(*´︶`*)╯♡」私&ドリ子「「やったー!!!」」
ガイド「じゃあ、先に二人はこの車に乗ってて!」
私&ドリ子「「オッケー!」」
バタン。ブロロロ・・・・。
私「あれ?出発しちゃった・・・?ガイドと日本人夫婦は??」
ドリ子「とりあえず別々に向かって、その後合流するんじゃない?」
私「そうだよね〜ずっと一緒って言ってたもんね〜」
ドリ子「さすがにここで放置はないでしょ〜」
「「あはははははは」」
その後二度とガイドと夫婦に会うことはなかった。
運転手「君たち日本人?ケニアはいい国だよ〜!今から宿泊先向かうよ!」(英語)
誰だこのおっさん・・・・。
翌日、ホテルに迎えに来たこの運転手おじさんこそが私たちの専属ガイドだと知る。
・・・あれ・・・イケメンガイドは・・・・?
- 2度目の洗礼
初日でテンション下がりまくりの我々。ホテルに15時頃チェックインしたものの、特にすることもない。かと言って外は危険。こんな時に役立つ文庫本。
レストランで食べようと思ったもののケニアシリングしかダメよ〜と言われ驚愕。
えっシリング持ってないよ・・・?
ホテルのロビーでドルで食べれるとこない??って聞いたら「ホテルのルームサービスがあるわよ!」ってウインク。ついでに世間話とボディタッチ付きでケニア人超フレンドリー・・・。チップ?チップを要求してるの?いや違う、これは海外独特の「一度会ったらもう友達だよね★」の感覚・・・!慣れない英語でルームサービスを頼んだ結果めちゃくちゃでかいハンバーガー(ポテト付き)とめちゃくちゃでかいピザが来ました。MサイズとLサイズ間違えた。
でも美味しかった。二つとも600円くらい。これは安い。何より味が美味しすぎて。肉とか本当に美味しい。アフリカ美味しいよ・・・!
当然余ったけど勿体無いので包んで明日のお弁当に。食料と水は大事だと学ぶ海外。
あ、この他にもお湯の出ない洗礼を受けて電気の付け方わからん洗礼を受けてエアコン効かない洗礼も受けました。海外きたぜーってね。ホテルスタッフに聞いたら全部解決しましたありがとう。
ちなみにここで下着を全部日本に忘れたことに気づく。(ドリ子に借りた)
持つべきものは同性の友達よのう・・・。
- フラミンゴ亡きナクル湖
次の日、おっさん運転手ガイドが迎えに来て「ナクル湖いくぞ!」。
海外ツアー恒例のお土産売り場は明らかにヤク中ですよね顔色やばいですよ隙あらば財布取りそうですねって人間が日本語で寄って来たのでもう全力スルー。もっと好青年置いとけよ!怖いわ!
こういうときは中国人のふりをして「ニーハオ、アイムチャイニーズ、ブーヤオ(いらない)、タークイラ(高いもん)」で切り抜けるとあんまり寄ってこない。日本人とわかるともうすごい寄ってくるから。こういうとき隣人めっちゃ頼りになる。アジア人でよかった。
さて、国立公園のナクル湖、本来は数百万羽のフラミンゴが降り立つ優雅な湖ですが近年は汚染や増水によりめっきり数が減ってるんだとか。
フラミンゴ、いねえ・・・。
よくよく地球の歩き方を見ると「近年数が減っている」とはっきり書いてあるじゃないですか。ああ、調べておけばよかった・・・。
ちなみに猿やサイはめっちゃ見れます。ライオンもいました。
が、別の観光客によると「マサイマラの方が動物がふくよかで豊かな感じでしたよ〜」
ナクル湖いらんかったな・・・。←
※時期によってはちゃんとフラミンゴがいるそうです。
- 意外と動物がいないマサイマラ
ナクル湖は微妙だったけどメインはマサイマラ国立公園だし〜!というわけで「今日はマサイマラへ行くぞ!」とテンション高めのガイド。やった!
「ここからどのくらい?」
「8時間くらいだ!」
えっ・・・・・・
トヨタのミニバンで悪路を下りながら酔い止め(必須)飲みながらなんとかマサイマラへ。途中の本当に何もない村で手を振ってくる子どもたちが可愛かった。この子達の娯楽ってこうしてたまに通る車ぐらいしかないのかな・・・4歳くらいの子が12歳くらいの兄弟と羊を躾けてるのを見て色々感じるものが。あーこういうとこでホームステイしたい。青年海外協力隊したい。(以下記事に続く)
で、やっと着いたマサイマラ国立公園。
早速キリンのお出迎え!すご〜〜〜い!!!!
シマウマ、象、ダチョウと次々に出てくる野生動物に感動。
感動。
感・・・。
遠い・・・。
完全な野生なので近づくことができません。
なんなら動物園より距離が遠い。
「これ以上は?」
「危ないからやめた方がいい」
だよね・・・。
・・・・・・・・。
動物園でよくね?
しかも思ったより動物の数が少ない。
いや、いることはいるんだろうけど、敷地が広大すぎて動物が見つからない。
限界集落の過疎地並みの人口密度。
1時間走っても何もいない時間とか・・・。何これ?平原ドライブ?
しかも、もっと弱肉強食な世界を見たかったというか。
チーターがインパラを追い、ライオンがシマウマを追い、それに対抗する動物たちの生き様を見たかったのに。
なんか・・・めっちゃ・・・・
平和なんですけど・・・。
雨季だからか草も青々と生い茂っていて、テレビで見るような過酷なサバンナ感なし。
家の近くの空き地じゃん・・・・。
草食動物も肉食動物ものんびりまったり昼寝したりぼーっとしたりしているようで、えっこれジャパリパーク・・・?獣はいてものけものはいない・・・。へいわ・・・。
世界って優しい・・・・。
- 友達に何て報告しよう
空き時間にロッジでズンバを踊ってアフリカ人スタッフに白い目で見られたり、肉と野菜が美味しすぎて暴飲暴食したり、リゾート地に来た設定でプールで女二人で撮影会したり、そうこうしているうちに帰国日。
ここでドリ子がポツリ。
「友達になんて報告しよう・・・。」
だよね〜〜〜〜めっちゃわかる・・・。
「ケニア!?すごい!!!」「お土産話たくさん聞かせてね!」「写真いっぱい撮って来て!!!」
そう言われたのにあまり話すことがない・・・。
強いていうなら「思ったより普通だったよ」って・・・。
私たちは本当のアフリカを見ていない、観光客目線の上辺だけを撫でただけ・・・。
そんな私達にアフリカを語る資格なんて・・・。
ていうか写真フォルダが動物より私とドリ子の写真が多いだなんて言えない・・・。
しかもツーショット写真じゃなくてひたすらお互いの変姿を撮ってただけなんてもっと言えない・・・。
だって動物見てるより人間(ドリ子)見てる方が面白いんだもん・・・。
- 反省
・ドバイでタクシー乗るなら普通タクシー。高級車に誘導されても普通車のタクシーへ戻ること。
・ケニアシリングは数千円持っておくと便利。なくてもいいけど、ケニアシリングなら40円の水がアメリカドルになるとなぜか200円に価格改定されて悔しい思いをする。
・チップはツアー会社と相談しておくこと。旅行手引書には1日/20ドルと書いてあったけどさすがに高すぎると思う。私たちは長期運転してもらった日に20ドルずつ渡したけどこれが正解かわからない、多すぎるかもしれないし少なすぎるかもしれない。謎。
・フラミンゴがメインならナクル湖は時期を見て。もしかすると別の湖の方が◎かも。
・マサイマラに行くなら乾季の7〜10月。マサイマラ国立公園の目玉はヌーの大群、川渡り。5月はアフリカでは雨季に当たるため、見られる動物や景色が乾季とは違う。
次行くなら南アメリカのクルーガー国立公園(動物との距離が近い)かナミビア(赤砂の砂漠も見れる)かなあ。
まあ何にせよ、景色を見るだけなら写真かテレビが一番ってことで・・・。(結論)
やっぱり旅は人との出会いか体験がなくちゃ面白くないよな〜という旅行でした、終!
でも青空とマサイ族の赤のコントラストはとても良かった・・・。あとご飯。