羽二重もち子の日記

田舎で社内ニート→海外(アジア)で社畜→今は日本で二児の母してる羽二重もち子さんのブログ。

転職の話したら反対派の方がロジカルで納得いく話してくれたけどやっぱ転職した

この春会社を辞めてタイで現地採用として働きますもち子です。

 

日本の、というか福井県の、超安定した企業ですごくホワイトな環境で働いて、このままのんびり暮らすのかなと思っていたのにまさかの展開。自分で選んだとはいえまさかこうなるとは。人生わかりませんね。

 

いや、客観的に見てもすごーく良い会社(というか部署)にいたんですね。

いざ辞めると決めたらなんだか惜しくなってくる。人間だもの。

 

そんな会社なので、辞めるときも反対してく(れ)る人もたくさんいました。

 

転職しない方が良い理由を大きく分けると、以下の3つです。

 

・自分の武器がない

私は新卒で入社して5年。第二新卒と言うには苦しい。しかも事務の仕事がほとんどだったので大したスキルはなし。学歴だって地方国公立文系、大したことない。そんな私が入社したところで、何をするのかと。何ができるのかと。ただの使い捨ての営業兵隊で終わるよと。分かる。

 

・自分をトークで売り込めない

私の入社先は人材派遣会社の営業なんですが、人材・住宅・保険など、どの会社が売っても同じ=他社と差別化できない業種は個人のセールストークがうまくないと無理ですと。誰が見ても営業だな、と。どこへ行っても何を売ってもやっていけるだろうな、と。そういうタイプじゃないと無理だよと。しかもそれは生まれ持った才能だよと。貴方はそういうタイプじゃないでしょうと。分かる。

 

・転職先の業種・職種の先が見えない

駐在ではなく現地採用なので、長期定着人材というよりは短期補充要員。さらにその会社の「起業するかさもなくば離職」という社風も相まって、そこで働くのは実質2〜3年。5年間事務をしていて、海外でちょっと営業をかじって、そこから日本に戻ってきても仕事はないよと。そんな人材を雇うほど企業は甘くないよと。分かる。

 

言ってること、ものすごく分かる。多少嫌なことがあっても今の会社で普通に勤めて普通に出世して普通に結婚して普通に暮らした方がいい。普通の幸せ、あらかじめ幸福な福井県。分かる。

 

でも退屈なんだよね。

 

 

幼少中学校を校区内で通って指定の高校か大学を卒業して地元のそこそこの企業に入って20代で結婚して子どもは2人、30代になったら家を買って三世帯同居して旦那は係長か課長で妻は育児をしつつアルバイトか事務職でたまに実家の両親に子どもの面倒を見てもらって年に一、二回の国内旅行、たまに畑もやりつつ温泉でゆっくりして週休二日のビールが最高あー幸せですね

 

って、

 

いや、

 

いくつだよ!?

 

戦争や貧困を経験してそういう生活を夢見るならいざ知らず、

 

今までもそういう暮らししてて尚まだそれを望むって!

 

しかも20代とか30代でその考えって!

 

そりゃ最近の若者は元気ないねって言われるわ!

 

前世は戦乱の世に生まれたんですか?

 

どれだけ安定と平穏を望むんですか?

 

落ち着きすぎでしょ!!

 

落ち着くっていうか大人すぎるっていうかまあ夢がないというか。

 

分かりますよ、この不透明なご時世若いうちにそういう生活を夢見とかないとダメだって。

 

今堅実に生きておかないと将来そういう生活をしたくてもできなくなっちゃうかもって。

 

過去にでっかい何かを夢見て今は無残な生活をしている無職犯罪予備軍になっちゃうかもって。(飛躍)

 

 

分かるよ、その気持ちは分かるけど・・・。

 

 

人生それで楽しいか?

 

 

ってことなんですよね。

 

 

私は退屈だなあ。すごく退屈。

 

 

この5年間、いや20何年間、毎日すごく安定してたし幸福といえば幸福だったけど

 

なんか、生きてるのに死んでるみたい、って思ってて。

 

「生きるってのは、死なないってことじゃねえ」

 

っていう某漫画(多分エウレカ)の名言が思い起こされます。

 

あと、当時読んでた朝倉祐介氏の『論語と算盤と私』っていう本の中に、

 

外部の人間は、得てして外部から分かりやすく観察できる「やったこと」に関連する失敗を追及します。その一方、「やらなかったこと」がことさら糾弾される機会というのは、あまりないかもしれません。ただひとりだけ、「やらなかったこと」をじっと見ている人がいます。
ほかならぬ自分自身です。

 

っていう一節があって。

 

ああ、ここで行かなかったら私はきっと「じっと見ている人」になってしまう、と思って。

 

諦めて、普通にサラリーマンをやって、普通に家庭を築いて、普通に死ぬのもそれはそれで幸福な人生だと思うけど。

 

ああ、あの時進んでたらどんな未来になってたかな、っていうのは絶対死に際に思う。はず。

 

 

ていうか、本当にやりたいことって、死ぬまでに何回か思うはずなんですよね。で、実際にチャンスもやってくる。

私の場合それは留学だったりインターンだったりワーホリだったり就職だったり、色んな形で道はあったけど選ばなかった。でも結局そこに戻ってきちゃう。

 

じゃあいつかどうせ行くんだろうなと。

それなら、結婚もしてなくて子どももいなくて両親も健在で守るべきものはこの身一つ、っていう何の縛りもない今行くのが一番いい。

 

そう思って、頭では損だなということは分かっているものの、えいやっと転職に踏み込んだのです。でした。

 

ってのが2018年2月の内容ね。

 

2ヶ月経った今、実際にすっげえ損したシリーズが沢山あるのでおいおい紹介するよ!見切り発車しすぎた!!!

 

でも、自分の人生に後悔なんてしない、自分で決めたことだから…!

というわけで明後日の出発を楽しみにしています。

…あさっ…て…?(まだ何の準備もできていない)

 

 

自分で自分を押さえることのできない人間は、どんなことであるにせよ、たいしたことは出来ない。
1000回の憧れより、たった1度の挑戦のほうがずっと価値がある。

(『論語と算盤と私』より)

 

論語と算盤と私―――これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について